薬局に行くと育毛剤やヘアケア用品がズラリと並んでいます。インターネットを見ても、「劇的な効果が!」なんてレビューとともに様々な商品が紹介されていますね。
薄毛が気になる30代、40代男性なら一度試してみたくなるところですが、ちょっと待って下さい。育毛剤やヘアケア用品は、決して安いものではありませんよね。正しい知識を持たないと、あなたのタイプに合わないものや効果が薄いものを選んでしまうことになります。
薄毛対策の薬の種類を理解し、あなたに最適なタイプを選んで下さい!
薄毛対策の薬は3種類
ここまで、敢えて「育毛剤」という言葉を使ってきましたが、実は薄毛対策の薬には「養毛剤・育毛剤・発毛剤」の3種類があり、効果も用途も全く違うものなのです。
順番に解説していきましょう。
養毛剤
養毛剤は、頭皮の状態を整えたり抜け毛を減らすことで、薄毛を予防する薬です。
あくまでヘアケアの延長
養毛剤は3種類の中で効能が弱く、薬機法(旧薬事法)上は化粧品に分類される製品が大多数です。薬というよりも、シャンプーやローションとして販売されているほうが多いかもしれませんね。
あくまでヘアケアや頭皮ケアの延長と位置づけるべきでしょう。
薄毛の予防に最適
養毛剤は、あくまで頭皮や毛髪の状態を整える薬なので、薄毛が進行してからでは効果は期待できません。
「若い頃より少し髪の毛にコシが無くなってきたな〜」と少し気になってきた30代、40代男性にこそおすすめです。
お値段的にも気分的にも、気軽に始められるのも良いところです。
育毛剤
言葉としては、いちばん耳馴染みがありますね。
育毛剤は、栄養を補給したり血行を改善し、生えている毛の成長を促進することを目的とした薬です。養毛剤のように、頭皮や毛髪をケアする成分も含まれており、数十種類の成分を配合し多面的に育毛効果を狙ったものが最近の主流です。
薄毛の初期症状に最適
育毛剤は3種類のなかで中程度の効能を持っています。薬機法上は「医薬部外品」に分類される製品が多く、薬局やインターネットで購入できます。
植物由来のエキスなどが中心で、副作用をあまり心配せず利用できるのも利点です。「最近薄くなってきた?」などという薄毛の初期症状に適します。
過信は禁物
育毛剤は前述のとおり「今ある毛の成長を促す」薬ですので、無い毛を生やす効果はありません。
育毛剤を「毛が生えてくる」「発毛」などと謳って紹介すると誇大広告となり薬機法に抵触します。やや大げさな表現を使って育毛剤を紹介しているサイトもあるので、注意が必要です。
「薬用育毛剤」を選ぼう!
育毛剤の中には、薬効成分が僅かしか含まれていない化粧品分類の商品もあります。一方、医薬部外品の育毛剤は「薬用育毛剤」と名乗ることが出来ます。
効能の期待できる、薬用育毛剤を選びましょう。
発毛剤
発毛剤は、毛が抜けてしまっていても新たな毛を生やす効用のある薬で、3種類の中で最も強力です。薬機法上は「医薬品」に分類され、種類により薬剤師による販売が必要なもの、医師の処方が必要なものがあります。
効能は折り紙付き!
発毛剤には、臨床試験を経て発毛効果があると認められた成分が含まれています。現在、日本で発毛効果を認められた成分は、なんと3種類しかありません。いかに厳しい試験を経て効果が実証されたのかが覗えますね。
薄毛にお悩みの方に最適!
新たな毛を生やす効能がありますから、薄毛が進行中の方はもちろん、薄毛になって髪が無くなってしまった部位がある方にも是非試して頂きたいと思います。
当然価格は高めですが、かなり効果は期待できるでしょう。
副作用には注意!
医薬品である以上、副作用には注意が必要です。医師や薬剤師の指導のもと、用法・用量を必ず守るようにしましょう。
まとめ
養毛剤・育毛剤・発毛剤の違いはご理解いただけたでしょうか?最後に各タイプの特徴を一覧にまとめましたので、ご覧下さい!
養毛剤 | 育毛剤 | 発毛剤 | |
効能 | △ | ◯ | ◎ |
副作用 | ◎ | ◯ | △ |
コスト | ◎ | ◯ | △ |
用途 | 薄毛防止 | 薄毛初期 | 薄毛中期〜 |
分類 | 化粧品 | 医薬部外品 | 医薬品 |