30代、40代の男性にとって、最も身近で避けて通れない問題、それが「薄毛」ではないでしょうか。
「額が後退してきた」「ボリュームが無くなってきた」という悩みを抱えている人も多いでしょうし、「今はまだ大丈夫……」という方でも、将来的な心配はゼロではありませんよね。
危機感を感じている方もそうではない方も、このサイトで一緒に毛髪のことを勉強して、健康な毛髪を保ちましょう!
薄毛とは?
薄毛とは、何らかの原因で毛髪が抜けたり細くなったりして、地肌が見えてしまう状態のことを言います。現在日本では、成人男性の約1/4 が薄毛症状に当てはまると言われています。
近年では、男性型の脱毛症を特にAGA(Androgenetic Alopecia)と呼び様々な治療法が紹介されるなど、注目を集めています。
薄毛を知るには毛髪を知ろう
それでは、薄毛はどうやって起こるのでしょうか?それを知るには、まず毛髪の仕組みについて知らなければいけません。
○毛は何で出来ている?
毛髪の成分は、ケラチンという硬質のタンパク質が中心です。毛はとても丈夫で、1本100g、毛髪全体で12tの張力に耐えることが出来ます。
毛は何本ある?
毛髪はいったい何本あるのでしょうか?数えてみましょう!……というわけにはいきませんので答えを言うと、日本人で約10万本です。
ちなみにブロンドの欧米人ですともう少し多くて、約15万本あるそうです。ちょっとズルい!
毛髪の数字あれこれ
毛髪の太さは、1本0.07〜0.1mmで、成人の場合1cm²あたり130〜200本生えています。これが細くなったり抜けたりして密度が減ってしまうと「薄毛」になってしまうのですね。
ちなみに、伸びる早さは日に約0.3mm、1年に約11cmです。
毛髪のライフサイクル
毛髪にはライフサイクルがあり、おおよそ2年〜6年で伸びて抜けてを繰り返しています。これをヘアサイクルと言い、下記のようになります。
- 成長期…毛が成長する(伸びる)期間。 通常2~6年で、全体の85~90%。
- 移行期…成長期から休止期に移る期間。約2週間で、全体の約1%。
- 休止期…成長が止まり脱毛するまでの期間。約3ヶ月間で、全体の9~14%
○毛はそもそも抜けるもの
上記のヘアサイクルを見ても分かる通り、毛髪全体の約10%は「抜けかけ」の毛なのです。
正常な毛髪でも、1日に50〜100本程度は抜け落ちると言われています。ブラッシングや洗髪で多少の抜け毛があっても気にする必要はないんですね。
薄毛の症状を紐解く
つまり、薄毛とは以下の3つの症状のどれか、もしくは複数が起こっている状況と言えます。
- 何らかの理由で、正常なヘアサイクル以上に抜け毛が発生している。
- 何らかの理由で、抜けた髪が生えてこない。
- 何らかの理由で、毛の太さが細くなる。
さらに、男性型の薄毛は、進行パターンによって次の3つに分けられます。
- 前頭型:いわゆる「額が後退していく」タイプで前髪から薄毛が進行していくタイプです。
- 頭頂型:つむじの辺り、頭頂部から薄毛が進行していくタイプです。鏡では見えにくい部分なので発見が遅れることがあります。
- M字型:前頭型と似ていますが、額の左右の生え際から薄毛が進行していき「剃り込み」が入ったようになるタイプです。
まとめ
今回は、毛髪と薄毛の概要について紹介させていただきました。男性諸氏にとっては、毛穴がムズムズするような空恐ろしい話が続いてしまいましたがご勘弁下さい。次回は、前述の「何らかの理由」つまり、薄毛が発症する原因について語っていきたいと思います。