日々の努力に関わらず、薄毛が進行してしまっている30代、40代男性の方々…本稿ではそんな皆様のために「増毛法」について徹底解説したいと思います。
そもそも増毛とは、薄毛部分によそから持ってきた毛髪を固定して髪の毛を増やす手法で、現在大きく分けて3種類の方法が使われています。順番に解説していきましょう。
増毛法 ① : 接着式増毛法
接着式増毛法とは、人工毛を植え付けた極薄のシートを地肌に貼り付ける方法です。施術時間も短く価格も控えめなので、最もお手軽な増毛法と言えるでしょう。
接着式増毛法のメリットは?
前述の手軽で安価なことに加え、シートの大きさを変えることによって薄毛をカバーする範囲を変えられる自由度の高さがメリットです。
激しい運動にも剥がれたりずれたりする心配はありません。また、接着を剥がして自分でメンテナンス出来る施術法もあるようです。
接着式増毛法のデメリットは?
接着剤のついたシートで地肌を覆ってしまうので、蒸れやかぶれによる肌トラブルが起きやすいのが最大の欠点です。また、接着剤やシートが肌に合わないと使用できないこともあります。
また、貼り付ける毛は全て人工毛のため、違和感が出やすいと言われています。貼り付ける面は地毛を剃らなくてはなリませんので、抵抗がある方も多いかもしれませんね。
増毛法 ② : 結毛式増毛法
結毛式増毛法とは、薄毛になった部分の地毛に人工毛を結びつけて増毛する方法です。現在日本では最も一般的に行われている増毛法です。
結毛式増毛法のメリットは?
結毛式増毛法は、薄毛の程度に合わせて1本の地毛に対して2〜6本の人工毛を結びつけていきます。地毛と人工毛が入り交じる状態になるので、違和感の少ない自然な仕上がりが期待できます。
接着式増毛法のように地肌を覆わないので蒸れやかぶれの心配もありません。
結毛式増毛法のデメリットは?
結毛式増毛法は地毛に人工毛をくくりつけるので、自毛が伸びるに従って結び目も浮き上がって、不自然になってしまいます。そのため、約1ヶ月に1回は人工毛を結び直すメンテナンスを受ける必要があり、時間も費用もそれなりにかかってしまいます。
また、当然ながら自毛が少ないと増やせる量も限られてしまい、人工毛の荷重がかかる自毛は抜け毛になりやすくなってしまいます。
増毛法 ③ : 編み込み式増毛法
編み込み式増毛法とは、スヴェンソン社が開発したヘアウィービングシステムという、人工毛を植え付けた糸を自毛に編み込んでいく増毛法です。同社のみが提供している手法で、「スヴェンソン式増毛法」とも言われています。
編み込み式増毛法のメリットは?
編み込み式増毛法は接着式と結毛式のいいとこ取りと言えます。
広範囲にわたって自毛と人工毛が入り交じる状態になるうえ、結毛式のように生え際が束になりませんので、より自然な仕上がりになります。
当然接着式のように地肌に負担をかけることもありませんし、1本の自毛に負担がかかるわけではないので抜け毛の原因にもなりにくいメリットがあります。
編み込み式増毛法のデメリットは?
編み込み式増毛法は、施術に大変手間がかかりますので、費用は3つの方式の中で最も高額になります。さらに、自毛に編み込んでいますので結毛式と同様にメンテナンスは必要ですし、その費用も比較的高額です。
自毛があまり少ないと増やせる量に限界があるのも、結毛式と同じです。
まとめ
どの方式も一長一短、ご自身の薄毛のタイプや予算に合わせて最適な方法を検討して下さい!最後に各方式と特徴を表にまとめました。
コスト | 仕上がり | 肌、地毛への負担 | ポイント | |
接着式増毛法 | ◎ | △ | ✕ | 自毛の少ない方 コストを抑えたい方に |
結毛式増毛法 | ◯ | ◯ | △ | コストと仕上がりの バランス良し |
編み込み式増毛法 | △ | ◎ | ◯ | 自然な仕上がりを 求める方に |