ストレスが薄毛の原因になるのは、よく知られていますね。当サイトでも、ストレスと薄毛の関係は別記事で扱っていますので是非ご覧下さい。
しかし、薄毛の原因になるのは、心的なストレスだけではありません。汗や脂、紫外線など、働き盛りの30代、40代男性なら誰もが逃れ難い、頭皮や毛髪が外部から直接受ける刺激も薄毛の原因になってしまうことがあるのです。
本稿では、そのような刺激を「物理ストレス」と呼び、その原因と対策を究明していきたいと思います！
薄毛を招く４つの代表的な物理ストレス
では、物理ストレスにはどんなものがあるのでしょうか？頭皮や毛髪にストレスを与える代表的な4点をご紹介します。
① 皮脂による脱毛 (脂漏性脱毛症)
30代、40代男性のみなさんの中には、顔が脂ぎってテカテカ……という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
実はその悩み、頭皮も同じ。しかも薄毛の原因になってしまっているのです。過剰に分泌された油分が毛髪の毛穴を詰まらせてしまうと、発毛を妨げてしまいます。これを「脂漏性脱毛症」と呼びます。
② フケによる脱毛 (粃糠性脱毛症)
逆に、乾燥肌の方はフケが出やすいものですが、これも毛穴に詰まり薄毛の原因になってしまう事があります。これを「粃糠性脱毛症」と呼びます。
刺激性の強い、肌に合わないシャンプーを使ったり、爪を立てて頭皮を擦り過ぎたりしても、やはりフケの原因になります。
③ 紫外線による脱毛
日焼けすると肌荒れやシミ・ソバカスになったりするのは、今や女性のみならず男性も気をつけなければいけないのは勿論ですが、実は頭皮・薄毛にも関わる問題なのです。
日焼けしてシミ・ソバカスになるのは、紫外線で皮膚の細胞が破壊されているのが原因です。頭皮に紫外線を浴び続けると、他の皮膚と同様に頭皮や毛母細胞にもダメージを受けて、発毛に支障をきたすことになります。
④ 圧迫・蒸れによる脱毛
これは、ヘルメットや帽子を長時間被るような職業の方に起こりやすい症状で、物理ストレスによる薄毛の代表格と言えるでしょう。
ヘルメットや帽子を長時間被っていると、どうしても頭皮が圧迫され血流が悪くなってしまいます。また、帽子の中は熱や湿気が溜まってしまい、頭皮にとって大きなストレスになります。
スポーツや現場仕事などで着帽したまま激しい動きをする時は更に要注意です。柔らかい衣服でも、よく擦れる腕や足の毛が抜けてしまいまうことがありますよね。ヘルメットや帽子でも同様です。ヘアサイクル以上に摩擦による抜け毛が毎日続くと、薄毛になってしまいます。
頭皮を守ろう！物理ストレスの対策とは？
では、物理ストレスから頭皮と毛髪を守るにはどうすればいいのでしょうか？
働き盛りの30代、40代男性の皆さんは、物理ストレスの原因自体を避けるのは難しい場合も多いと思います。しかし、ちょっと手間や気遣いで頭皮のストレスを軽減出来ることもあるのです。
シャンプーは寝る前に！
一日働いて、頭皮には整髪料や皮脂やフケの汚れが蓄積しています。就寝前に洗髪して、頭皮のストレスを開放してあげましょう。ゆっくり湯船に浸かると、頭皮の血行も良くなり最高です。
発毛に関わるホルモンは就寝時に分泌がピークになります。髪のゴールデンタイムを最高の状態で迎えましょう。
また、刺激の強いシャンプーやヘアトニックは避け、優しく洗うようにしましょう。シャンプーの選び方や洗い方は、また別記事で詳しく解説したいと思います。
紫外線を避けつつ、蒸れを防ぐには？
紫外線を防ぐには、帽子で直射日光を遮るのがいちばんの方法です。しかし、帽子を被ると蒸れや締付けが心配なので、紫外線防止で被るなら野外の外出時だけにし、仕事で一日中被る人は小まめに取って蒸れを逃がすようにしましょう。
また、帽子はメッシュなど通気の良い素材を選ぶといいでしょう。ヘルメットも通気機能のある物を選ぶほか、アンダーキャップを被ると直接の摩擦を軽減することができます。
まとめ
物理ストレスを避けること自体は難しくても、毎日のケアや気遣いで少しでも負担を減らしたいものですね。
特に、就寝前にゆっくり入浴・洗髪すると心的なストレス解消や血行改善など他の効果も高くおすすめです！