薄毛に悩む30代、40代男性の救世主!発毛剤・AGA治療薬を徹底解説!


薄毛に悩む30代、40代男性の救世主!発毛剤・AGA治療薬を徹底解説!

「発毛剤」「育毛剤」「養毛剤」、これらは同じような場面で聞く言葉ですが、それぞれまったく用途が異なります。以前紹介したように、この中でも「発毛剤」は唯一医薬品として認められており、生えなくなった髪の毛を生やすことを目的にしています。

「養毛剤」「育毛剤」「発毛剤」薄毛対策薬の違いを知っていますか?

歴史的に見てもあきらめるしかなかった問題が「発毛剤」の登場により、世の30代、40代男性の薄毛の悩みを解決に導いています。

今回はそんな発毛剤についてしっかりと知識をつけていけるため、発毛剤の 2 つのタイプの詳細を解説していきます。

発毛剤のタイプ①:血行を促進するタイプ

タイプ①の発毛剤は、頭皮の毛細血管の血流を良くし発毛を促す薬です。

毛根は、毛細血管を通して発毛に必要な栄養を受け取ります。必要な栄養を受け取れないとしっかりとした毛が育たないため、血行不良は薄毛の原因となります。そのため、その血行不良の原因となる喫煙や圧迫などのがよく薄毛を招く要因として挙げられています。

この薬はしっかりと栄養が届くために血行を促進します。

海外では服用するタイプもありますが、現在日本では服用剤としては認可されておらず、患部に塗るタイプが市販されています。

発毛を促す薬用成分:ミノキシジル

このタイプで代表的な薬効成分が「ミノキシジル」です。一度はCMなどで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

ミノキシジルは元々血管拡張剤として開発されたのですが、開発過程で増毛という「副作用」が発見され発毛剤としての利用が始まったそうです。

効果はバツグンだが副作用に注意が必要

現在日本で「発毛効果がある」と正式に認められている医薬成分はたった3つでミノキシジルはそのうちの1つです。(残りのフィナステリドとデュタステリドについては、続く「ホルモンを抑制するタイプの発毛剤」で紹介します)

医薬品なので効果はバツグンに期待できるですが、その反面、医薬品である以上副作用には注意が必要です。

代表的な副作用は塗布した部分の痒みや発疹で、重い場合は使用を止めるべきでしょう。また、多量に使用しすぎると頭痛や不整脈などの重い副作用が出やすいようです。

 頭頂部が気になる方におすすめ!

ミノキシジルが配合された血管拡張タイプの発毛剤は、頭頂部の薄毛が気になる方におすすめです。頭頂部は特に毛細血管が密集しているため、ミノキシジルによる血流改善効果が表れやすいのです。

効果は折り紙付きながら、一般用医薬品のため処方せん無しで薬局で購入でき、利用しやすいのもポイントです。

代表的は発毛剤:リアップ・ロゲイン

日本では大正製薬のリアップがお馴染みです。1999年に発売された当初は品薄状態が続くほどの人気でしたから、ご存知の方も多いでしょう。

海外ではロゲインという商品が販売され、リアップよりも安価ということで個人輸入による購入に人気が集まりました。一方で、悪徳業者による模造品被害が後を絶たなかったのも記憶に新しいところです。

発毛剤のタイプ②:ホルモンを抑制するタイプ

血行を促進するタイプが、発毛を促す「攻め」の育毛剤だとすれば、こちらは薄毛の因子を抑える「守り」のタイプと言えるでしょう。

内服薬(飲み薬)が中心で、医師の診察に基づく処方が必要なことから、「男性型脱毛症(AGA)治療薬」と呼ばれています。

ホルモンを抑制するタイプの発毛剤が効く仕組み

別記事で詳しく説明していますが、男性ホルモンのテストステロンは、5αリダクターゼという因子と結びついて、薄毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変わってしまいます。

この5αリダクターゼの量は遺伝による要因が大きく「薄毛は遺伝」と言われる所以です。そしてこの薬は、この5αリダクターゼの働きを抑えて薄毛を防止する効果があるのです。

薄毛と遺伝の関係を理解する。男性ホルモンは悪ではない!

発毛を促す薬用成分:フィナステリドとデュタステリド

このタイプに含まれている主な薬効成分は「フィナステリド」と「デュタステリド」です。先ほど紹介した「ミノキシジル」と合わせて、この 3 つが日本で発毛効果があると正式に認められてる薬効成分です。

ちなみにデュタステリドは2015年9月に承認されたばかりです。そのため少し古い情報だと「日本で認可されているのはミノキシジルとフィナステリドのみ」と紹介しているところがまだ多いですね。

この発毛剤の代表的な副作用

このタイプの発毛剤も医薬品なので高い効果への期待の反面副作用に注意が必要です。

胃の不快感や頭痛・眠気といった、定番の副作用の他、注意が必要なのは「男性機能の低下」です。30代、40代男性にとって、男性機能の低下は薄毛に勝るとも劣らない重要問題のはず。処方を受ける際は、医師によく相談しましょう。

生え際からの薄毛に悩む人におすすめ!

フィナステリド・デュタステリドは、額の生え際からの薄毛にも大きな効果を発揮すると報告されていますので、「最近生え際が後退してきて……」とお悩みの方に特におすすめです。

また、遺伝による薄毛リスクは生活習慣などではなかなか対策が難しいものです。この薬は薄毛因子にダイレクトに効きますので、薄毛が多い家系の方にもおすすめです。

代表的は発毛剤:プロペシア

AGA治療薬は医師の処方に基づいて調剤されますので商品名を覚える必要はありませんが、フィナステリドを配合した「プロペシア」という薬が有名です。

しかもプロペシアは現在すでに特許が切れていますので、安価なジェネリック医薬品を利用することもできます。

まとめ:発毛剤の効果に期待!

薄毛が進行して毛髪が抜け落ちてしまうと、もう諦めるしかないのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。

発毛剤は大きな効果が期待でき、薄毛に悩む30代、40代男性の救世主となってくれるでしょう。反面、副作用や用法・用量には注意を必要とします。

これまでは現実を否定することしかできなかった薄毛も今では解消できるかもしれない症状です。そのためにも、薄毛のタイプを知ることも重要なステップの一つです。

悩みを抱え込まず、専門医にまずは相談しましょう。