パーマ・ヘアカラー・ワックスって薄毛の原因になるの?


パーマ・ヘアカラー・ワックスって薄毛の原因になるの?

30代、40代男性のなかには、パーマやヘアカラーでおしゃれを楽しんでいる方も多いと思います。また、整髪料で髪を整えるのは、今や男性にとっておしゃれ以前に身だしなみと言っていいでしょう。

しかし、パーマもヘアカラーもなんだか髪や頭皮には悪そうな気がしますよね。薄毛が気になる30代、40代男性には少し心配なところです。

この記事では、パーマやヘアカラー、整髪料と薄毛の影響について勉強していきましょう。

パーマは薄毛のもと?

基本的には、パーマをかけることによって髪が抜け落ちてしまう、ということはありません。髪のボリュームが気になってきた30代、40代男性にとっては、パーマは髪のボリュームを豊かに見せる選択肢の一つでしょう。

しかし、パーマの薬液によって毛髪のタンパク質が溶け出し、髪が細くなったり切れ毛の原因になってしまうことはありますので注意が必要です。

また、パーマ液によって頭皮にかぶれや皮膚炎が生じることがあっても、ほとんどは一過性のもので心配は要りません。しかしアレルギー体質などで重篤な皮膚炎になってしまうと抜け毛が起こることもあります。

はじめてパーマをかける際は美容師さんとしっかり相談しましょう。

ヘアカラーは髪に悪い?

ヘアカラーも、パーマと同じく直ちに抜け毛の原因になることはありません。

薬液による髪や頭皮へのダメージが気になるところですが、ヘアカラーは大きく分けて、永久染毛とヘアマニキュア等の一時的な毛染めの2種類があり、効果やデメリットも大きく変わります。

永久染毛剤はよく染まるがダメージが大きい

永久染毛は、毛髪にもともとある色素を取り除いてから人工の色素を入れるもので、発色が強いうえ色素が髪の内部に入り込むので長持ちします。

髪の表層のキューティクルを開いて色素を出し入れするので、髪はどうしても傷んで細く切れやすくなってしまいます。また、頭皮への刺激も強くアレルギー性の皮膚炎を発症すると抜け毛の原因になってしまいます。

使用前には毎回パッチテストを行い、肌との相性を確かめることが大切です。

ヘアマニキュアは色落ちしやすいが毛に優しい

一方、ヘアマニキュアなどは毛髪の表面(と表面にごく近い内部)を染めるだけのため、髪へのダメージはほとんどありません。

また、頭皮が染まってしまうのを防ぐため生え際から5mmほど離して染めるので、頭皮への悪影響もありません。(お店でお願いすればですが)

デメリットとして、黒髪の上に色を乗せるため発色は弱く、シャンプーの度に色は落ちていってしまうので2週間から1ヶ月ぐらいで落ちでしまいます。

整髪料と薄毛の関係は?

では、整髪料と薄毛の関係を見てみましょう。ジェルでカチカチに固めたりワックスでべとついていると、いかにも頭皮に悪そうな感じがしますが実際はどうなのでしょうか?

合成界面活性剤はタンパク質を破壊しない!

市販のヘアワックスには合成界面活性剤が含まれており、毛髪中のタンパク質を破壊してしまいます。……としているサイトが多数ありますが、やや見当違いと言わざるを得ないでしょう。

確かに界面活性剤には水と油など本来混じり合わないものを混ぜる(これがつまり溶かすということです)力がありますが、毛髪を形成しているケラチンは巨大かつ強力に結合している組織のため界面活性剤に分解されるようなことはありません。

つけっぱなし、洗い過ぎには要注意!

整髪料が全く頭皮や髪に影響が無いわけではありません。つけっぱなしで寝たりすると毛穴に詰まったりして発毛を阻害してしまいます。

寝る前には必ず洗い流しましょう。

逆に、洗い過ぎにも要注意です。整髪料がベタベタするからと2度洗いをしてしまうと、髪や頭皮に必要な油分まで過剰に洗い流してしまいます。

最近の整髪料は洗いやすく出来ています。ベタつきが気になるなら、シャンプー前にお湯で予洗いをしっかりすれば大丈夫です。

まとめ

パーマやヘアカラー、整髪料とも、イメージほど薄毛への影響は無いようですね。

しかし、準備やメンテナンスを怠ると髪や頭皮へのダメージに繋がってしまいます。皆様も、頭皮に優しく髪のおしゃれを楽しんで下さいね!