シャンプーの洗浄成分には、様々なタイプがあります。それぞれ、洗浄力や頭皮への影響で違いがあるのですが、薄毛が心配になり始めた30代、40代男性はどんなタイプを選ぶべきなのでしょうか?
この記事では代表的な3つのタイプを紹介し、頭皮との関係について迫って行きたいと思います!
高級アルコール系シャンプー
高級アルコール系シャンプーの洗浄基剤は、石油から作られているものが中心です。安価で大量生産に向くため、一般的なシャンプーの殆んどはこのジャンルの洗浄基剤を使っています。
成分名では、アルキル硫酸Na・ラウリル硫酸・ラウレス硫酸などの表記になります。それでは特徴を見ていきましょう。
強力な洗浄力
高級アルコール系の洗浄基剤は強力な洗浄力・脱脂力を持っています。泡立ちも良く、その洗浄力からサッパリした使用感を得られるのが特徴です。
刺激は強め
強力な洗浄力と引き換えに髪や肌への刺激は強めです。頭皮の皮脂を取りすぎてしまい肌荒れやフケに繋がってしまう場合もあります。
高級アルコール系は薄毛の原因?
まるで高級アルコール系が毒かのように、薄毛の原因として勘違いされてしまっている場合もありますがそんなことはありません。皮脂を落とし過ぎる傾向があるのは確かですが、肌質によっては全く問題無い方も多いでしょう。
こんな人は向かない?
逆に、乾燥肌で「シャンプーの後は髪も肌もパサパサ……」や痒みを感じる人には不向きです。
気をつけなくてはいけないのは「強力なシャンプーを使っているのに脂性が治らない!」という方です。人の体は不思議なもので、洗い流された脂分を補給しようと、更に余分な皮脂を分泌してしまうこともあるのです。
石けん系シャンプー
石けん系シャンプーは、昔ながらの天然油脂から作られています。植物油だとヤシ油、動物油だと馬油が代表的ですね。成分名では、ラウリン酸Na・オレイン酸Na・ステアリン酸Naなどの記載があります。それでは特徴を見ていきましょう。
洗浄力はあるが刺激は少なめ
高級アルコール系シャンプーほどではありませんが、洗浄力は強力です。そして、高級アルコール系より髪や肌への刺激は控えめなのが良いところです。
石けん系はアルカリ性
刺激は少なめですが、石けん系のシャンプーはアルカリ性のため、元々弱酸性の髪や肌を中和してしまいます。肌は弱酸性に保たれることで雑菌の繁殖を抑えていますので、肌が弱い方は気になるところですね。
石けんカスが残りがち
石けん系のシャンプーは水道水のカルシウム分と反応して、いわゆる石けんカスを形成します。これが髪に残るとゴワゴワした洗い上がりになってしまいます。
こんな人におすすめ
石けん系シャンプーは「しっかり皮脂を落としたいけど頭皮への刺激は抑えたい」という方におすすめです。石けんカスは、クエン酸や酢酸系のリンスを使うことで中和し解決することができます。
アミノ酸系シャンプー
アミノ酸系の洗浄基剤は肌に優しく洗えるため、頭皮ケアを重視したシャンプーによく使用されています。成分名で言うと、ラウロイルメチルアラニンNaやココイルグルタミン酸Naなどの表記となります。それでは特徴を見ていきましょう。
頭皮に優しい!
アミノ酸系シャンプーは頭皮や毛髪を構成する成分と近いため、刺激が少なく頭皮に優しいのが最大の特徴です。ヘアサロンでもアミノ酸系シャンプーを採用するところが増えているのも納得ですね。
洗浄力は弱め
低刺激な分、高級アルコール系シャンプーや石けん系シャンプーに比べると洗浄力は控えめですから、シャンプーの際はしっかり洗う必要があります。しかし逆に言うと、頭皮を保護している皮脂を落とし過ぎないから、肌トラブルを防止できるのですね。
こんな人におすすめ
まずおすすめしたいのは乾燥肌の方です。ただでさえ乾燥している頭皮を強力な洗浄剤で洗ってしまうと、フケや雑菌による炎症などの頭皮トラブルを招いてしまいます。
また、高級アルコール系などの洗浄力の強いシャンプーを使っているのに脂性の方は、穏やかな洗浄力のアミノ酸系シャンプーに替えることで過剰な皮脂分泌を抑制できるかもしれません。
まとめ
どのタイプのシャンプーも一長一短あり、肌や髪のタイプで使い分けるべきでしょう。
しかし、薄毛に繋がる頭皮トラブルはなかなか気づきにくいものです。「髪が細く……」「抜け毛が増えた……」と気付いてからでは元も子もありません。
やはり薄毛が心配なら、低刺激なアミノ酸系シャンプーを使って頭皮トラブルを予防することおすすめします!