30代、40代と中年期に差し掛かるに従って体内の機能も少しずつ衰えてくるので、代謝能力も次第に低下してきます。
太っていない人でも、最近むくみがちで体が重く感じたり、疲れやすくなった、なんて悩みを抱えている人も多いようです。むくみの原因の多くは塩分の過剰摂取によるものが大きいので、まずは塩分の摂取を控えてむくみを解消していくことが大切です。
今回は、塩分の摂り過ぎによる健康被害について解説していきます。
塩分を取りすぎるとどうなるの?
人間の体は、血液中の塩分(ナトリウム)の濃度を一定に保とうとする機能が備わっています。
それで塩分の濃度が濃くなると、消化液の分泌量が増して、のどが渇いたり食欲が増す仕組みになっているのです。
でも、のどが渇いたからといってたくさん水分を補給してしまっては、水圧で血管が圧迫されて血流を妨げてしまいます。
水分の摂り過ぎによって生じる症状について、下記に解説していきますね。
①血中の塩分濃度が濃くなる
②のどが乾いて水分を大量に摂取
③毛細血管から水分が染み出てむきみが生じる
④血流が悪くなり、体の隅々に栄養分が運搬しずらくなる
⑤あちこちに脂肪やセルライトが蓄積されていく
⑥リンパ浮腫
⑦長時間の立ち仕事
⑧下半身の静脈が圧迫されて起こる下肢静脈瘤
塩分は意識して摂取しなくても、味噌やしょうゆ、ソース、マヨネーズ、ドレッシングなどの調味料やパスタ、うどん、かまぼこ等の食品にも配合されているので、毎日充分な量を摂取していると意識しながら、過剰に摂取しないように気をつけましょう!
塩分を取りすぎると高血圧になってしまう!
塩分を取りすぎると、高血圧になるリスクが高まります。
高血圧になると血圧の圧力に耐えるために動脈の血管壁が厚くなって、血液が流れる道である内腔が狭くなってしまいます。
そうなってくると血流が悪くなり、脂質や老廃物、毒素が溜まりやすくなるだけでなく、血液中の栄養分が全身に行き渡りにくくなってしまうのです。
摂取するなら天然の塩がおすすめ!
体がむくむからと、塩分を全く摂取しないのも体には悪いです。
「でも、塩分を摂取するとむくみやすくなるのでは?」と心配な方へ。
そんな時には、天然のミネラルたっぷりの塩を摂取するのがおすすめです。
精製された塩は99%以上が塩化ナトリウムでできているのですが、天然の塩には、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど70種類以上のミネラル成分が含まれています。
カリウムには、体内にある余分な塩分を排出する作用があるので、天然の塩の場合にはむくんだり、代謝不良に陥るといったリスクは軽減されるのです。
もしも何か料理に塩を利用する場合には、ミネラル成分たっぷりの天然の塩を摂取していきましょう。
天然の塩は入浴剤にしてもGOOD!
天然の塩を入浴剤として活用すると、むくみ予防や高いデトックス効果が期待できます。
天然の塩には、発汗作用や保湿効果、血行促進効果があるので、毎日のバスタイムに積極的に摂取していきましょう。
おすすめのバスソルトには、下記のような物があります。
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死海の塩
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ヒマラヤの塩
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インカ天日塩
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岩塩
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エプソムソルト
天然の塩にはミネラル成分が豊富で、お風呂で汗をかいて開いた毛穴から、ミネラル成分を吸収する効果も期待できるので、是非毎日のバスタイムに活用していって下さい。
むくみ取りにおすすめのサプリメント
むくみが気になって、自分の力だけではなかなか余分な水分を排出できないと感じた時には、むくみ取りに効果を発揮してくれるサプリメントを摂取すると良いでしょう。
むくみ取りに効果を発揮してくれるサプリメントとしては、下記のような物があります。
メリロート
日本名は、西洋エビラハギと呼ばれています。
メリロートには、クマリンと呼ばれるリンパ液や血流を促進する成分や肥満防止成分であるサポニン、血液のコレステロール値をセーブする作用のあるケスセチンなどが含まれているので、むくみ防止だけでなく、ハイブリッドなダイエット成分として注目されています。
コエンザイムQ10
心臓のポンプ機能を高めながら、血液の流れを促進してむくみを解消する作用があります。
黒酢
血流をサラサラにしながら、余分な老廃物の流れをスムーズにさせる作用があります。
加齢に伴い、代謝能力も低下傾向にあるので、サプリメントなどを上手に活用しながら、むくまない体を構築していって下さいね。
まとめ
今回は、塩分の摂り過ぎによって起きる体の害について解説していきました。
塩分も精製した塩ではなくミネラルが豊富な天然の塩を摂取すると、カリウムが体内のナトリウムが増えるのを防ぐ働きをしてくれます。
もしも塩分の摂り過ぎによってむくみが生じた場合には、デトックス効果の高いバスソルトやサプリメントを活用しながらむくみを解消していって下さいね。