このサイトでは、これまでに何度も「肌に優しい・カミソリ負けしないひげ剃り」というお話をしてきましたが、今回はもう少し踏み込んで、肌の構造やカミソリ負けの仕組み等についてお話したいと思います。
まず肌の構造を知ろう
カミソリ負けを知るためには、肌の構造を知らなければいけません。まずは、肌の構造について勉強しましょう。
肌は2層構造
一般的に皮膚といわれる部分は内側から「真皮」「表皮」の順に2層になっています。そして、表皮を細かく分けたいちばん外側の層がスキンケアで最も重要な「角質」です。
肌はとっても薄い!
皮膚全体でも厚さは0.4〜1.5mm、表皮が0.3mm、角質にいたっては0.02〜0.03mmの厚さしかありません。
角質は体を守るバリア
角質はケラチンというタンパク質でできていて、外界から体を守るバリアとしての役割を担っています。約1か月で垢として剥がれ落ち、新陳代謝で奥から新しい角質が形成されてくるのです。
角質は有り過ぎても無さ過ぎてもいけない
頼もしい角質ですが、細胞としてはもう死んでいるので剥がしても痛くありません。そして、古くなった角質はくすみがちで美しくないので、美容の観点から「角質除去」という発想が生まれるわけです。例えば洗顔して顔がツルツルピカピカになるのも、古い角質が除去されたからです。
しかし、上記のように角質はバリアの役割を担っているので取り除きすぎると皮膚がダメージを受けてしまいます。
カミソリ負けとは何?
いよいよカミソリ負けの話ですが、ここまで読み進めていただいた皆様はもうお察しのことと思います。そう、カミソリ負けとはカミソリの刺激で角質を傷つけてしまったり、必要以上に剥がしてしまった状態です。
バリア層が無くなってしまったために痛みや痒みを感じるんですね。カミソリ負けしにくい(しやすい)とは、この角質の厚さや剥がれやすさに起因するのです。
カミソリ負けは「炎症」「化膿」の2段階
ヒリヒリ・チクチクするカミソリ負けは角質が剥がれて皮膚がむき出しになって炎症を起こし、痛みやかゆみを感じている状態です。
更に悪いのは、この状態でブドウ球菌などの雑菌の侵入を許してしまうことです。そうなると炎症した部分が化膿を起こし、湿疹などのより深刻な肌トラブルを起こしてしまいます。
カミソリ負けの対策とは?
カミソリ負けを防ぐには、ほかの記事でも説明しているように正しいシェービング方法で角質に余分な力をかけないのがいちばんの対策です。
更に、カミソリやシェーバーを清潔に保ち雑菌の侵入を防ぐのが重要です。
キーワードは「保湿」と「殺菌」
しかし、いくら気をつけていても0.02~0.03mmしかない角質ですから、どうしてもカミソリ負けしてしまうこともありますし、予防のためにもケアが必要です。どのようにケアすればいいのでしょうか?
正常な角質は水分と結びついてバリアを形成しているので、カミソリ負けした肌は乾燥しやすくなります。そこで水分を補給し、肌の水分を保護することが重要になります。また雑菌の増殖を抑え炎症を防ぐために殺菌作用が必要です。
アフターケアはどうすれば?
そこで利用したいのが、アフターシェーブローションや化粧水です。
特にアフターシェーブローションには保湿成分に加え殺菌成分が含まれているため、ひげ剃り後の傷ついた角質を効果的に保護してくれます。
まとめ
カミソリ負けの原因と対策はお分かりいただけたでしょうか?正しいひげ剃りとアフターケアで、健康なな肌を維持しましょう。
なお次回は、アフターシェーブローションや化粧水などの種類や特徴をご紹介しますのでお楽しみに!