以前、安全カミソリと電気シェーバーを比較した記事で仕組みなどに軽く触れましたが、今回もう少し踏み込んで種類ごとの特徴などについて説明したいと思います。
安全カミソリ派も電気シェーバー派も、特徴を理解して最適な1本(1台)を見つけましょう!
電気シェーバーは刃の動き方が違う
現在電気シェーバーの駆動方式は、内刃が往復運動をする「往復式」と内刃がプロペラのように回転する「回転式」の2つが主流です。
往復式はドイツのブラウン社、日本のパナソニックが代表的なメーカーです。回転式はオランダのフィリップス社が採用しています。全世界での会社ごとのシェアはフィリップスが№1ですが、駆動方式で言うとブラウン・パナソニックが採用する往復式が上回ります。
それでは、それぞれの特徴等を説明していきたいと思います。
往復式はパワフル
往復式は深剃りに強く、パワフルに早く剃れます。また、癖ひげも比較的剃りやすい特徴があります。しかしパワフルな分作動音はやや大きめです。
定期的な注油が必要で、回転式に比べると刃の寿命はやや短かめです。ウエットシェービングに対応・非対応は機種により確認が必要です。
回転式は肌に優しい
回転式は肌に優しいのが最大の特徴で作動音も控えめです。作動時に内刃を自動研磨する機構になっており注油不要で、刃の寿命も長めです。
しかし同価格帯の往復式に比べると深剃り・早剃りはやや苦手です。慣れの問題ですが、丸形のヘッドのためひげを残したい部分がある時は境目が難しいかもしれません。
日立独自のロータリー式
前述の往復式・回転式の他に、日立は独自のロータリー式を採用しています。扱いにやや慣れを要するものの、深剃りと肌への優しさを両立しており往復式と回転式の中間的な特性と言えるでしょう。
小さな安全カミソリのうえには創意工夫が山盛り
安全カミソリは電気シェーバーのようにメーカーごとで方式や形が大きく変わる、ということはありません。しかし、各メーカーとも痒い所に手が届く工夫を凝らした商品が多数発売されていますので、特徴を理解すればあなたにピッタリの1本が見つかるでしょう。
多枚刃ほど優秀なのか?
基本的にはその通り。最近は5枚刃が主流で、中には6枚刃の商品まであります。
多枚刃の利点は2つ。接点が多くなることによって圧力が軽減され、肌への負担が軽減されることと、連続で刃が通ることでより深剃りできることです。
しかし刃が多くなれば当然ヘッドの重量とサイズは大きくなるため小回りが利きづらく、もみあげの形を整える時や、ひげを一部残したい時はやりにくくなる傾向があります。
そのため深剃りと小回り、それにコストのバランスが取れた3枚刃の商品も根強い人気があります。
キワ剃り刃を使いこなすべし
最近の製品には、ヘッドの逆側にキワ剃り用の1枚刃を備えているものがあります。
小回りが利きにくい多枚刃の欠点を補ったもので、もみあげの整えや剃りにくい鼻の下などに有効活用できます。
革新的!微振動シェービング
基本的に大きな変化のない安全カミソリにおいて革新的発明といえるのが、モーターでカミソリを振動させる機能の登場です。
刃が振動することによって大幅に抵抗が軽減されて、スルスルと剃れていきます。安全カミソリ派の方で使ったことがない方は衝撃を受けると思いますので、ぜひお試しを。
しかし、モーターと電池を内蔵する分重量はかなり重めになります。また、あまりに抵抗が無くなりすぎて刃の交換を怠ってしまうこともあるのでご注意ください。
さらに肌に優しく!スムーサー入り
安全カミソリの最新トレンドはスムーサー(潤滑剤)入りです。ヘッドに仕込まれた潤滑剤がひげ剃り時の水分で溶け出して、肌を保護してくれます。
刃が肌を走る数ミリ先で保護成分を出してくれるのですから、その効果は絶大です。
まとめ
色々とご紹介しましたが、電気シェーバーはどのメーカー・方式のものでも1万円程度のものを選べばシェービング性能自体はかなり高レベルのものが手に入ります。頻繁に買い替えるものではないので、どのタイプでも肌のために少しいいものを選んでくださいね。
また、個人的には安全カミソリに関しては微振動機能ははぜひ試していただきたい!自信を持ってそう言えるほど、今までの安全カミソリの概念を覆えす剃り味です。
電気シェーバーも安全カミソリも、各メーカーのアイデアが小さなボディのうえにぎっしり詰まっています。あなたの肌で恩恵をたっぷり受けて快適なひげ剃りライフを楽しみましょう!