今回は実践編、肌に優しくキレイにサッパリ剃れるひげ剃りの手順を、4つの STEP に分けて解説していきます。
STEP1.まずは準備から
肌にダメージを与えずにひげを剃るためには、準備が大切です。準備をすることで「ひげを柔らかくする」ことと「肌に張りと潤いを与えダメージを受けにくくする」効果があります。では具体的に見ていきましょう。
洗顔
ひげ剃りの前に 32℃ 程度のぬるま湯で洗顔します。この際、ひげを軽くマッサージするように洗うとより柔らかくなりますし、ひげが起きて剃り易くなります。
余裕があれば蒸しタオルを顔にかけてひげを蒸せば最高です。蒸しタオルは固めに絞ったタオルを2分ほどレンジでチンすれば簡単に作ることができます。
入浴時は最後に剃る
入浴・シャワー時に剃るときは、シャンプーや体を洗い終わった最後のほうに剃れば、充分ひげが柔らかくなっています。
STEP2.いよいよひげ剃り
ひげも肌も最適な状態になったら、いよいよひげ剃りです。石けんやボディソープではなく専用のシェービング剤をつけましょう。
シェービング剤をつけたら30秒ほど置くと、ひげを柔らかくする成分が浸透してさらに剃りやすくなります。
頬→顎の下→顎→鼻の下の順序で剃る
ひげは柔らかい順に頬→顎の下→顎→鼻の下の順序で剃っていけば、硬いひげを剃る時に柔らかくなって剃り易くなります。最初に順剃りでひと通り剃ってから、剃り残しがある部分を逆剃りで仕上げていきます。同じ場所をゴシゴシ削ってはいけません。
深剃りのポイントは「張り」
安全カミソリでキレイに深剃りするためのポイントはたった一点、肌を「張った」状態で剃ることです。
皮膚に刺さったトゲを抜く時のことを思い出して下さい。トゲの周りの皮膚を押したりつまんだりするとトゲが飛び出して抜けやすくなりましたよね。あの状況を作り出す訳です。そのための方法は以下の3点です。
①手で肌を押さえる
カミソリを持っていない方の手で、これから剃る部分の肌を押さえて軽く引っ張ります。すると肌に埋もれていたひげが飛び出してくる上、寝ていたひげが垂直に近くなって剃り易くなります。全般に使える方法ですが、皮膚が余りがちな顎周りで特に有効です。
②肌を膨らませる
顔の筋肉や空気を使って肌を膨らませるとひげが飛び出してきます。これは鼻の下を剃る時に有効です。
③舌で押す
口の中から顔の肉を舌で押す方法です。これは、入り組んでいて剃り残ししやすい口の横のひげを剃る時に有効です。しかし、どの方法にも言えることですが皮膚を押し出す分、刃で傷つけやすくなるので慎重に剃る必要があります。
STEP3.剃り残しを確認
剃り終えたら洗顔してシェービング剤を洗い流して鏡で確認してみましょう。手で触って確認しながら剃ったつもりでも、意外と剃り残しがあるものです。見つかったら無精してそのまま刃を当てたりせず、シェービング剤を少量つけて剃りましょう。
剃り残しやすいポイントは?
剃り残ししやすいのは順不同で以下の通りです。
①鼻の付け根
鼻の付け根は順剃りでも逆剃りでも刃が届きにくく、剃り残しし易い部分です。際剃り用の刃で剃ります。
②口の横
口の横は形が入り組んでいるうえ、ひげの流れが色々な方向に向いているため剃り残しができてしまいます。前述のとおり肌を「張って」慎重に剃りましょう。
③利き手と逆の顎の下
利き手と逆、つまり右利きの方なら左の顎の下あたりがどうしてもカミソリを動かしにくく、刃が当たっていない場所が出てきます。鏡でよく見て確認しましょう。
STEP4.アフターケア
剃り残しも無くなったら洗顔してシェービング剤もキレイに洗い流します。この時点でお肌はサッパリ爽快だと思います。
しかし肌は少なからず角質を削られた状態になっています。お好みでアフターシェーブローションや化粧水などで保湿ケアするのがおすすめです。
アフターシェーブローションには消毒成分が入っています。肌を少し切ってしまった時やヒリヒリする時はこちらを使って肌トラブルを予防しましょう。
まとめ
文章にしてしまうと「小難しい、面倒」と感じてしまうかもしれませんが、いつもやっているひげ剃りにほんのひと手間・ひと工夫加えるだけで、仕上がりとひげ剃り後の爽快感が全く違います。
その爽快感はつまり、あなたの肌が喜んでいる証拠でもあるのです。
さあ、今まで面倒で肌を痛めつけるだけの作業だったひげ剃りを、肌をいたわる爽快な美容法に変えてしまいましょう!