このサイトでは、ひげ剃りのコツやポイントについて説明してきましたが、果たしてひげの手入れは剃るだけなのでしょうか?
本稿では、ひげを「抜く」「抑える」などの剃る以外の対策について考えてみたいと思います。
【Bad】ひげを抜くのはダメ!
深剃りの方法を語ってきたのだから、いっそ抜いてしまえば根本から無くなるのでは……そんなふうに考える方もいるかもしれませんが、「毛抜きやピンセットなどでひげを抜く」これは絶対にやってはいけません。
炎症・化膿を起こす
他の体毛より太く硬いひげを無理に引き抜くと、毛根の組織を一緒に引き千切ってしまいます。出血してしまうこともありますし、傷口に雑菌が入ると「毛嚢炎」というニキビのような状態になることがあります。
埋もれ毛になる
ひげを抜くときに表皮が傷つくと、次のひげが伸びてくる前に皮膚が再生します。その時に再生した皮膚が毛穴を覆ってしまい、ひげが出てこれなくなる場合があります。これを「埋もれ毛」といい、多くは自然に治癒しますが酷い時は切開が必要になることもあります。
ひげが濃くなる
怪我をした部分の体毛が太く濃くなった経験がある方もいるでしょう。ひげも同じで、無理矢理抜いて毛根や表皮にストレスを与えているとひげが濃くなってしまう原因になります。
【Good】抑毛は肌に優しくお手軽
それでは剃る以外の対策にはどんなものがあるのでしょうか?
お手軽なのはひげの濃さや伸びを抑える「抑毛」です。女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンを配合した製品が主流で、植物由来の成分のため肌に負担をかけることもありません。
スキンケアの延長で
アフターシェーブローションにも抑毛成分が配合されたものがあり、スキンケアの延長で抑毛効果を期待することができます。「ひげが細く目立ちにくくなる」「ひげが伸びるのが遅くなる」などの効果が期待できます。普段のひげ剃りと併用すると良いでしょう。
継続使用が必要
しかし、今日使ったから明日にはひげが薄くなる訳でも無く、効果が得られるには最低2週間は継続使用しなければいけません。また人によっては、効果が感じられない方もいるようです。
【Bad】除毛クリームをひげに使うのは絶対ダメ!
足や胸など、体のムダ毛を処理する除毛クリームをひげ(顔)に使うのは絶対にNGです!
使えるとしているサイトもありますが真に受けないようにしましょう。
顔の皮膚は繊細!
除毛クリームはアルカリ分でひげのたんぱく質を溶かします。当然同じたんぱく質で出来た皮膚にも相応のダメージがあります。
ひげは他の体毛より固く太い一方、顔の肌は他の皮膚より繊細ですので、酷い肌荒れの原因になります。さらに鼻・目・口など粘膜に薬剤が入ると大変なことになる場合もあります。
「抑毛」と混同しないように!
市販の商品の中には、先ほどの抑毛剤も除毛剤も「脱毛」クリーム(ローション)として販売されていることがありますので、混同しないように注意が必要です。
【Good】脱毛は仕上がりがキレイで長期間効果が継続
エステサロンや美容外科で施術する脱毛は、毛根に作用して発毛を抑えるため、長期〜半永久的に効果が持続します。コストはかかりますが仕上がりの美しさは№1です。
毛根を破壊する!
脱毛は、レーザーや電気刺激で毛母細胞を破壊してしまい発毛できなくする、というのが基本的な仕組みです。施術方式により持続期間は異なります。
毛穴が目立ちにくくなる
脱毛するとひげ剃りの手間が無くなるのは勿論、発毛自体を抑えるため、毛穴が目立ちにくくツルツルになるのが大きなメリットです。
脱毛のデメリット
細胞を破壊するほどの刺激を与えるので、どの方式でも施術には痛みを伴います。また、部分ずつの施術になるため期間もそれなりにかかります。
脱毛については、また別の記事で詳しく解説したいと思います。
まとめ
除毛や脱毛はひげ剃りに比べるとマイナーで情報も少ないのが現実です。しかし、正しい知識を持ってチャレンジすれば、剃るだけとは全く違う仕上がりになりますのでぜひお試し下さい!