現代はストレス社会とも呼ばれているぐらいに、私達は日々ストレスにさらされて生きています。ストレスは体の内外にダメージを与え、体の機能を低下させてしまうほど深刻な老化因子です。毛髪もストレスの影響を大きく受けるパーツです。
30代、40代、50代といった中年世代だけでなく、20 代でもストレスが重なると薄毛が深刻化してしまう事もあるので注意が必要です。
今回はストレスがどのよう毛髪に影響し、薄毛の解決法について紹介していきたいと思います。
ストレスはどのように体に影響するの?
一概には何が原因とは判断しにくいものですが、働き盛りの30代から50代の男性によくありがちなストレスには仕事・人間関係、睡眠不足、家庭・育児のストレス等が挙げられるのではないでしょうか。
慢性的にストレスを感じると、ホルモン分泌や内蔵機能を始めイライラ、食欲不振、不眠症、うつに陥ったりと少しずつ影響が現れ始めます。これらの影響はどんどん体にダメージを与えていく負のサイクルに陥るのです。
ストレスがかかると薄毛を招く原因について
では、ストレスは具体的にどのように薄毛の原因となるのでしょうか。
自律神経は活動モードの交感神経と、リラックスモードの副交感神経の二つ分かれています。
交感神経とは一般的に激しい運動や興奮した時、緊張している時、危険を感じる時に発動します。反対に副交感神経は体が休みモードに入り緊張をほぐしてくれます。
これらは一日の中で交互に興奮状態とリラックス状態を切り替えながら体をサポートしています。しかし、肉体的・精神的ストレスがかかってしまう事によって体は極度の緊張状態に陥り、交感神経ばかりが優位に働いてしまうようになります。
こうなると体はなかなかリラックス状態に入りにくくなり、体は休めなくなっていきます。
交感神経が優位によって毛細血管が収縮してしまい、血行不良に陥ってしまいます。血液は栄養分や酸素、熱を体の隅々に運ぶ役割をしているのですが、血管のおよそ99%は太い血管から枝分かれしている非常に細い毛細血管です。
交感神経優位状態が長く続くことにより、栄養分や酸素、熱が頭皮の毛穴にある毛母細胞にまで届かなくなり、薄毛・抜毛を招いてしまうのです。
また、体の緊張状態は無意識に体に力が入りっぱなしな状態です。そうすると頭皮も硬くなりやすく髪の毛が育ちにくい環境を招いてしまい、育つ髪は細くて少なく、コシがない、又は抜けやすくなってしまうのです。
さらに、体はストレスによってダメージを受けた内臓を優先的に守ろうと働きます。そのため、髪や肌、爪など、いわゆる後回しにしても構わないパーツには栄養が行き届かないのです。
ストレスによる薄毛予防・改善
ストレスによる薄毛の予防にはもちろんストレスを受けない、又はストレスを発散することがベストですが、それも忙しい毎日の中では難しいですよね。
そこでまず簡単に実践できるのが栄養補給です。髪を作るタンパク質、育毛に必要なビタミン・ミネラルを含む緑黄野菜などバランスの取れた食事を心がけて下さい。いずれかが偏ってしまっては体はストレスに対抗できず上手く薄毛対策はできません。
食事で栄養を取ることが一番望ましいですが、どうしも難しいという方には野菜ジュース、カットフルーツ、サプリメントなどで不足分を補ってみてはいかがでしょうか。
そして血流促進も大切です。血流を上手く流すことによって補給した栄養がストレスに負けない体を作り、栄養も髪にまで行き渡るようになります。
睡眠前のお風呂は副交感神経の優位にし、体をリラックスさせながら体を温めてくれるので血流促進には高い効果が得られます。そこにストレッチや首・肩・頭皮のマッサージを加えるとなお効果的です。
なかなか難しいですが、血流の循環を妨げないようにできるだけ体から力を抜くように心がけて下さいね。大きく息を吸って思いっきりフーーッと吐き出すだけでも、ずいぶん力が抜けるのでぜひトライしてみて下さい。
まとめ
今回は、日々のストレスが薄毛を招いてしまうといったリスクについて解説してきました。
ストレスによる薄毛は自律神経のバランスが崩れる事によってスイッチが入るので、早期対策によって予防・回復が可能です。上手くストレスと付き合いながら、栄養補給と血流促進を心がけてストレスに負けない毛髪をキープしてくださいね。