「最近、髪の毛が薄くなってきたな」なんて心配事が増えた方へ。
30代、40代に突入して白髪がちらほら目立ち始めるようになってから、カラーリングを始めた方って多いのではないでしょうか?もしかして頻繁にカラーリングしていませんか?
実はカラーリングは頭皮や髪の毛にとって非常にダメージが大きいんです。でも髪の毛が薄くなってきたトラブルに見舞われてしまった時に、そのまま染め続けるのも不安になりますよね。
「気がついたらいつの間にかハゲていた!」なんて事にならないように、早めにケアしておきたいものです。今回の記事では、カラーリング剤別に、それらが頭皮に与えるダメージを紹介していきます。
カラーリングで髪の毛が染まる仕組みについて
人間の髪の毛は、外側から毛小皮と呼ばれるキューティクル、その内側に毛皮質であるコルテックス、さらに奥の中心となる部分に毛髄質であるメデュラという構造で成っています。
髪の毛を染める際に影響を受けるのが、この毛皮質であるコルテックスと毛小皮であるキューティクルです。
カラーリングの種類によって、この毛皮質であるコルテックスまでカラーリング効果がある物と、その手前のキューティクルだけ染めていく物とに分かれます。
染まる効果によっても、頭皮や髪の毛に与えるダメージにも変化があります。
カラーリング剤別にダメージを検証
それではカラーリング剤別に、それぞれが頭皮と髪の毛に及ぼす影響を見ていきましょう。
ブリーチ(脱色剤)
髪の毛の内部にある毛皮質のコルテックスのメラニン色素を脱色する作用があります。
髪の毛や頭皮へのダメージは非常に大きいようです。
ヘアカラー
脱色剤と毛染め剤の両方の機能を併せ持っています。
ジアミンなどの酸化染料によって、髪の毛の一番外側にあるキューティクルを開いていきながら内部の毛皮質を染めていく働きがあります。
さらにアルカリ性のヘアカラーの方が、酸化染料よりは色が染まる効果が高い分、髪の毛や頭皮へのダメージも大きいようです。
白髪染めと記載されている製品は、全てヘアカラーに含まれます。
よく染まる分、髪の毛の構造が乱れやすく肌や頭皮に付着すると炎症を起こすリスクもあります。
染料が落ちにくいといった事も含めて、刺激が非常に強いので、ヘアカラーを使用するのは1ヶ月以上間隔を空けて行うようにしましょう。
カラートリートメント
毎日の洗髪時のトリートメント剤にヘアカラー効果をプラスしたものです。
頭皮や髪に浸けても安全性の高いHC色素や塩其性染料を使用していて、キューティクルや髪内部の一部を染める仕組みになっています。
髪の表面のマイナスイオンと結合しながら、髪の内部に染料を浸透させていく方法なので、頭皮や髪の毛のダメージを気にせずに継続使用できます。
ただし、少しずつ染めていくタイプなので、週に1回ごとの頻繁なケアが必要になります。
ヘアマニキュア
永久染毛剤のヘアカラーと比べてヘアマネキュアは半永久染毛剤となります。
髪の毛の一番外側のキューティクルを染めていくので、頭皮や髪の毛に与えるダメージも若干軽減されるようです。
石油由来成分であるタール系色素を使用していて、樹脂でコーティングしているので、頭皮や肌につくと落ちにくいといった特徴を持っています。
染めて時間を15~20分置く時には、ビニール製のヘアキャップなどで髪の毛をまとめて染料が洋服や肌につかないように注意しましょう。
へアマスカラ
顔料などの染料で一時的に白髪を隠すための染料です。
筆ペンタイプになった物も開発されているので、お出かけ前や外出時の白髪隠しには大変便利ですが、1回のシャンプーですぐに落ちるようになっているので、一時的なカラーリング剤の部類になります。
頭皮や髪の毛へのダメージは比較的少ないようです。
白髪が気になる人は、緊急用に揃えておくと良いかもしれません。
まとめ
上記に説明したように、同じカラーリングでも染まる効果や頭皮や髪の毛に与えるダメージには大きな差があるようです。
白髪が気になる時や、髪の毛の色を変えてイメージチェンジしたい時には、ただ髪の色を変える事だけでなく、頭皮や髪の毛に及ぼすダメージについてもしっかり理解しながらカラーリング剤を選ぶようにして下さい。
市販のカラーリング剤よりは美容室専用のカラーリング剤の方が、比較的頭皮や髪の毛へのダメージは少ないようです。
抜毛もこのように、普段何気なく使用しているカラーリング剤が影響していたんです。
今回は、カラーリング剤が頭皮や髪の毛に及ぼすダメージをテーマにしながら、髪の毛が染まる仕組みやカラーリング剤別の効果を解説してきました。
カラーリング剤は遺伝子によって決定された髪の毛の色を変えるぐらいに非常に刺激が強い成分なので、頻繁に使用し続けていると、頭皮環境だけでなく髪の毛の質もどんどん低下していきます。
抜毛予防のためにカラーリングは出来る限り制限する、もしくはカラートリートメントなど頭皮や髪の毛に負担の少ない物を活用していくように心がけて下さい。