ふと鏡を見て「なんだか最近老けてきたな?」と感じたことはありませんか?もちろん年を取るにつれてある程度は仕方がありませんが、少しでも年相応、もしくはもっと若く見られたいですよね。
そんな若々しさに欠かせないのが清潔感のあるきれいな肌です。
年齢を重ねたり生活が乱れてしまうとどうしても、透明感が失われ若い時には特に意識もしなかったくすみが目立ってきます。くすみは顔全体を暗くさせ不健康に見えてしまう原因にもなります。
今回は美肌をキープし続けるために、押さえておいてほしいポイントについて解説していきます。
肌の糖化って何?糖化による肌への影響について
肌の老化の原因として紫外線、加齢、ストレスなどが一般的には着目されがちですが、肌の糖化もその原因の一つになります。
糖化とは体内でタンパク質と糖が結びついて、細胞が変性したり劣化する症状の事です。フランス人の発見者メイラードさんになぞらえて、メイラード反応とも呼ばれています。
糖化によって細胞自体が黄色く変色するため、肌の透明化が低下し肌全体が黄ぐすみを起こしてしまうのです。
この細胞を変色させる直接的物質がAEG(蛋白糖化反応最終生成物)であることが分かっています。AEGは体内にある余分な糖質がタンパク質と結びつくことで作られます。
糖化が進むと、黄くすみだけでなくコラーゲンなどにも影響を及ぼし、たるみやシワ、ハリを失わせるといった様々な肌老化へと発展していきます。
そして糖化の怖いところは、年齢に関係なくAEG量が蓄積されるため若くても十分に起こりえる反応であることです。また、メラニンや血流をターゲットとした従来の美白ケアとは発生源が違うため、従来の美白での改善は難しいというところです。
鏡を見てこんなサインが現れてきたら要注意!
糖化によって起きる肌の老化現象の特徴として、以下のような点が挙げられます。
- 目の周りのシワや口の周りのシワ(ほうれい線)が目立つようになってきた
- 口角が下がってきた
- フェイスラインがたるんできた(顔が大きくなってきた)
- 肌の乾燥が気になる
- 肌がくすんで透明感がなくなってきた(特に黄色身を帯びていたら要注意)
- シミが増えてきた (ほんの少し紫外線を浴びただけでもすぐにシミが出来る)
こういった症状が目に見えて現れてきた場合には、糖化が進行しているサインなので早めにケアしていきましょう。
糖化の予防①:食事習慣の改善
糖化現象を抑えるためには、まずは糖分の多い食品の摂取を控える事が大切です。
以下のような食品が糖分の多い食品として挙げられます。
- ジュース
- スイーツ類 ケーキ、チョコレート、クッキー、アイスクリームなど
- 調味料
ケチャップ、焼肉のたれ、ドレッシングなど - 炭水化物
パン、ご飯、麺類など - アルコール類
ワイン、ウィスキー、ブランデー、焼酎、梅酒、チューハイ、カクテルなど
特に麺類やご飯たっぷりの丼物、アルコールが好きな人は注意が必要です。また食事の後に甘いデザートを好む方も気をつけて下さい。
うどんやラーメンを蕎麦に変えてみる、糖質ゼロのアルコールに切り替えてみるといったように、出来る事から少しずつ改善していきましょう。
糖化の予防②:抗糖化作用の高い飲み物を摂取
本来は肌のために様々なケアを時間をかけて実施する事が望ましいのですが、やっぱりめんどくさいってのが勝ってしまい、結局なにもやらなくなってしまう事もありますよね。そんな時に手軽に抗糖化できるおすすめのケア方法は、抗糖化作用の高い緑茶を摂取していく事です。
緑茶に多く含まれるカテキンには、糖や炭水化物をブドウ糖に分解する消化酵素αーアミラーゼやスクラーゼなどを阻害する作用があるので、糖化へと進行するのをブロックする働きがあります。
ビタミンCもたっぷり摂取できるので、抗酸化対策にはかなりおすすめの飲料です。
出来ればペットボトルの緑茶よりは、お茶の葉から入れる緑茶の方がより新鮮なカテキンを多く摂取できます。
ただし、緑茶が美肌に良いからと、やたら多く飲めばいいという訳でもありません。
緑茶にはカフェインが含まれているので、あまりにも多く摂取しすぎると、血管を収縮してしまったり、興奮して睡眠を阻害する恐れもあります。目安としては、日中に1日2杯程度と考えるのがいいでしょう。
また、カテキンは口臭予防にもなるので、勤務中の水分補給にもおすすめですので、是非簡単な事から取り組んでいって下さい。
まとめ
今回は肌の糖化をテーマにその影響や対策についてみていきました。まだ美白ほど糖化ケア商品が普及していないので、ぜひ日々の生活で予防を心がけて下さい。
また、抗糖化対策に限らず食生活はアンチエイジングにとっても重要な要素なので、できる事から少しずつでも実施していき、少しでも若い肌をキープしていって下さいね。