現代では白米や白い小麦粉を使ったパンなど、毎日の主食も口当たりのよい柔らかい食べ物がメインとなってきています。そのせいか中年世代に突入すると同時に、あごのラインがたるんできたり、脳の働きが衰えてきている人が増えてきているようです。
フェイスラインや脳の働きをいつまでも若く保つためには、しっかり噛む事が重要なポイントとなります。
今回は、ライフスタイルに噛む習慣を取り入れながら、アンチエイジングしていくコツについて紹介していきます。
よく噛むとフェイスラインが引き締まる!
食べる時にしっかり噛む習慣を身につける事によって、顔やあごの表情筋が鍛えられ、若々しくてシャープな顔立ちをキープし続ける事ができます。主食を白米や白い小麦粉を使ったパンではなく、玄米や全粒粉を使用したパンに変えるだけでも噛む回数を増やす事ができます。
特に小麦粉を使ったラーメン、パスタ、ケーキなどは、過剰に摂取してしまうと太りやすくなる傾向があるので、できるだけ全粒粉を使用してある食品を選ぶように心がけていって下さい。
おやつを食べる時でも、固い物を選ぶと顔や顎の筋肉のシェイプアップにつながります。
おすすめのおやつとしては、下記のような食べ物を常備ストックしておくとよいでしょう。
- 昆布
- さつまいも
- フルーツグラノーラ
- するめ
- りんご
中でも昆布は、低カロリーで海のミネラルと食物繊維が豊富に含まれています。
さらに昆布などの海藻類に含まれているアルギン酸という不溶性食物繊維は、水分を含むと20倍にも膨らむので、少量でもしっかり満腹感を得る事ができます。まだ、不溶性の食物繊維は腸の大掃除にも役立つので、積極的に摂取していきたいですね。
ただし昆布やするめは塩分が多いので、あまり食べ過ぎてしまうと今度は体が血液中の塩分の濃度を薄めようとして大量の水分を欲するようになってしまい、それによってむくみや水太りを招いてしまうので食べ過ぎには注意しましょう。
よく噛む事によって、下記のような筋肉を鍛える事ができます。
- 口周りの口輪筋
- 頬を支えている頬筋
- あごの周りのオトガイ筋、下制筋
現代では、連絡方法やコミュニケーションもメールやラインといったツールを使用する事がメインになってきているので、人とじっくり会話する機会が減る事によって、顔やあごの筋肉を動かす習慣も失われてきているようです。
それではますますフェイスラインの筋肉が衰えていってしまいます。普段から意識して顔や顎の筋肉を動かすためにも、噛む習慣を身につけていきましょう。
よく噛んだ方が満腹感が得られる
ついつい食べ過ぎてしまって、ビール腹や下半身太り体型へと移行していってしまう人の多くは、よく噛まずに急いで食べてしまう傾向が強いようです。食べ過ぎを防ぐためには、満腹感を得られるようしっかり噛んで食べる事が大切です。
・ヒスタミン
満腹感を感じるためにはしっかり噛んで、脳の中枢神経の咀嚼中枢というところから分泌されるヒスタミンの分泌を促進させる事です。
・レプチン
よく噛んで食べていると食事を始めてからおよそ20~30分後にレプチンというホルモンが分泌されます。
このレプチンは、「脳にお腹いっぱいになりました」という信号を送る効果があるだけでなく、脂肪組織から分泌されるので、脂肪組織にも「食べた物を燃焼させよう」という指令を出す作用があるのです。
レプチンの分泌は、ヒスタミンとも連携しているので、よく噛む事によってレプチンとヒスタミンのそれぞれがしっかり分泌されるようになるのです。
しっかり噛む事で消化活動が活発化!
よく噛む事で、唾液の分泌量が増加します。唾液の中には消化酵素であるアミラーゼが含まれていて、糖質やでんぷんなどを吸収しやすくする働きがあります。
さらにしっかり噛んで食べる事によって、口の中に存在している細菌や食べかすなどを洗い流す働きがあります。
よく噛んだ方が、食べた物をエネルギーへと変換しやすいので、ダイエットも兼ねてしっかり噛んで食べる習慣を身につけていって下さい。
しっかり噛む事で脳の活性化が期待できる!
人間の口の周りの神経は脳と直結しているので、噛むごとに脳に良い刺激を与えていく事ができます。噛む時に使う顔の表情筋は脳の前頭葉を刺激するので、噛む回数が多い程、脳にしっかり血液を送りこませる事ができるのです。
現代ではパソコンで検索すれば何でもすぐに回答が得られるようになったせいか、あまり自分の脳を駆使して考えるといった習慣が減ってきているようです。
それでは脳が次第に衰えていくばかりなので、食事の時にしっかり噛む癖を身につけていくと同時に、固い食べ物を食べる習慣も取り入れていって下さいね。
まとめ
今回はたるんだフェイスラインのリフトアップや脳の活性化のために、しっかり噛む習慣を身につけていく大切さについてレクチャーしてきました。
噛む習慣をライフスタイルに取り入れていく事によって、フェイスラインをシャープに保てるだけでなく、ダイエットや脳の活性化にも役立ちます。噛む習慣も慣れるまでは、一口食べるごとに噛む回数をカウントしていくと良いでしょう。
しっかり噛んで味わって食べる事によって、今まで以上に食事の習慣も大切に過ごせるようになるので、是非日々のライフスタイルに噛む習慣を取り入れていって下さい。